さて、今回ご紹介するのは、英国TVドラマシリーズ「BlackMirror」の中からの1作品。
「SanJunipero」シーズン3に収録されています。
Black Mirrorとは
『ブラック・ミラー』(英: Black Mirror)は、2011年から放送されている英国のテレビドラマシリーズ。新しいテクノロジーがもたらす予期せぬ社会変化を描く、ダークで風刺的なSFアンソロジー。エピソードは1話完結の作品で、通常は異なる現代や近未来が舞台である。チャーリー・ブルッカーが原案、アナベル・ジョーンズが共同製作総指揮を務め、現在シーズン5まで公開されている。
番組は批評家から賞賛を受け、プライムタイム・エミー賞など数々のアワードを獲得している。(wikipediaより)
近未来のテクノロジーが日常生活に入り込みそこで巻き起こる人との歪み。。。不思議で奇妙な世界観が広がる、オムニバスのSFシリーズです。1話大体1時間前後の長さで、どのシリーズから観てもOK。
あらすじ
さて、その中の「San Junipero」という作品。舞台は1987年、海辺の街San Junipero(以下、サン・ジュニペロ)から始まります。
冴えないメガネをかけた主人公のヨーキー。若者たちが集うクラブの中で、所在無げに彷徨いますが、ダンスフロアで輝くケリーに惹かれます。ケリーは、その街の住人たちをよく知っているようで、ややウンザリ気味。見知らぬ顔のヨーキーに興味を持つ彼女。惹かれあう二人ですが、ヨーキーはケリーに、「住人ではなくて、ただ観光できているだけ」と言います。これ以上はネタバレになってしまうので冒頭のみですがここまで。
個人的な見所(ネタバレ)
1980年代、1990年代、2000年代と変わっていくファッションやトレンド。その中でもケリーを探し続けるヨーキーがまるで初めて恋をした10代の少年のよう。その一生懸命さに切なくなります。
ケリーとヨーキーは女の子同士なのですが、それまで彼女たちが経験してきた人生を考えると単純な百合向けだから観て!という風にはおすすめできません。
既存の宗教観に対する挑戦、死とは何だろうとか、実は人間の魂とはそういうものじゃないか、と観るものにそこはかとなく感じさせつつ懐かしい80年代のポップな音楽と、誰もが青春時代も、そして退職後も過ごしたいであろう場所である美しい浜辺のビーチ・・・
それらがうまく融合されていて、視聴後は何だか切なくもこういう未来、こういう結末も良いなと感じさせる作品です。
Black Mirrorの中でも、かなり人気の作品なので一度ご視聴することをオススメします。
Netflix独占配信なのですが、1ヶ月無料もあるのでぜひ💓