8月25日ピチュンのいない初めての朝
ずっしりと感じる違和感
「おはようピチュン」
いつも目が覚めるとベッドの下へ手を差し伸ばした。
そうするとピチュンがトトトって走り寄ってきて、
「撫でて」
と、柔らかな毛が触れるか触れないかの、かすかな鼻先の「ツン」を感じて、
ピチュンの柔らかであたたかな頭、背中、それから丸いお尻をしばらく撫でながら気持ちよくて歯軋りをするピチュンとまどろんでいた朝。
それからおしっこシーツ以外のところにおしっこやうんちをしていないか、それらの量や形を確認してお水取り替えてアニマストラスをあげてペレットと牧草をあげて…
でも、今ピチュンは隣でただただ安らかに寝ている。
私がやることは、保冷剤をこまめに変えることだけ。
なんて簡単なんだろう。
いくらお部屋を汚してくれてもよかった。
いくら本棚やケーブルを齧ってくれてもよかった。
ただただ、一緒に生きてさえいてくれていたら。
後悔の念が込み上げてくる。
キッチンに降りて保冷剤を替えようとすると…
ピチュンにアニマストラスを与えるために使っていたグラスがあった。
22日ピチュンが全部飲んで空になった状態のままだった…
4年前のあの時から一貫して朝と夜ピチュンにあげ続けてきたアニマストラス。
病気のお薬と一緒に混ぜたり、ここ数年は本当によく使ってきた毎日の習慣だった。
アニマストラス原液をお水で薄めてカチャカチャ混ぜながら2階に上がっていく。
その音を聞きつけたピチュンはすでにベッドの下から飛び出してきて、部屋の入り口まで待っていた情景がまるで昨日のことのように思い浮かぶ。
でも今ピチュンは静かに横たわっているだけ。
だから今日からはママが飲むことにする。ピチュンで始めたこの習慣、これからも続けていくね。
そして新しい保冷剤をあてがい、すっかり冷たく、そして固くなったピチュンの身体中にキスをして匂いを嗅ぐ。
まだピチュンの匂いだ。
ピチュンの匂いは本当にかすかで繊細で、顔を埋めて匂いを嗅いで初めて牧草のような、太陽のような、シャンプーのような、そしてお耳のあたりは赤ちゃんの汗のような匂いがしたものだ。
すごく癒されて、思わずため息が出るような落ち着く匂い。
うさぎさんは本来こういう匂いなんだと、ピチュンが教えてくれた。
あまりにかすかでその場から立ち去ってしまえばすぐに跡形も無くなってしまうような儚いもの。
自分の涙と鼻水でピチュンの匂いを失ってしまわないよう、注意を払う。
毛も生きている時と同じく柔らかい。
お耳の内側の葉脈のように張り巡らされていた血管が、今はすっかり無くなった。
ピンク色だったお耳が真っ白になってしまっていたことが生前との違いを突きつけてくる。
生前いつもしていたようにまだ柔らかいそのお耳をスリスリと揉んだ。
まるで生前のうっとりとした表情と同じ⏫
具合が悪いとき血液の巡りが悪くなってお耳が冷たくなると、いつもそのたびに揉んでいたことを思い出す。
そうするとだんだんピチュンのお耳は温かく、そしてピチュンも気持ちよさそうにしていたのだった。
今は私の摩擦力だけがピチュンのお耳を温めていた。
安らかに眠っている顔を見ながら今度はピチュンの手を握った。
生前は触れるだけで手を引っ込めて、決して握らせてくれなかったピチュンの手。
まだ柔らかく、まるで生きているかのようなピチュンの感触を感じた。
このままずっとずっとさわっていたい。覚えていたい。
感触や匂いはそのうち記憶を頼りに思い出すようになり、
そしていつかはその記憶を辿ろうとしても朧げにしか思い出せなくなってしまう。
絹のような、綿毛のような毛に覆われた、柔らかなあたたかいピチュンの肌。
顔を埋めてすりすりしたり、キスしたり、唇でピチュンの肌をハムハムすると、ピチュンも目を細めて歯軋りしたり、舐めてくれた。小さく柔らかで、ピンク色のピチュンの舌。
映像や写真だけでは、とても再現しきれない。
怒ってすぐ足ダンしたかたと思えばおやつの音がするとくるりと向きを変えてダッシュしてきたり、
イタズラしたり、
仕事中には椅子の背面に飛び乗ってきたり、
寝っ転がればすぐ背中に乗ってきたり、
アテンションが欲しい時は必ず視界に入ってきて足元をツンツンしたり、桃を食べていると「ちょうだい!」って横から顔を突っ込んできたり、抱っこをすると前足を使って人のお腹をほりほりしたり、ベッドに飛び乗ってきたり、ご飯を催促するためにお皿の横でこっちをずっと見つめて待っていたり。
そしてその記憶もいずれは薄れ写真や映像が頼りになっていく。
あのピチュンはもういないという事実。
動物の寿命は短く、いずれ必ず来る別れだとわかっていても、
自分の考えが至らずピチュンの死期を早め、何より長く苦しませてしまった。
自分への怒りと、今となってはどうしようもできない現実に気が狂いそうになる。
それでもクライアントからの仕事の対応はしなくてはいけない。
「待っててね、ママ仕事するからね。」
生前もそうしていたように、ピチュンのおでこにキスをして仕事をする。
その間も時間は過ぎていく。
ピチュンの感触を感じられる時間はあと十数時間。
ピチュンの体を痛めないように、保冷剤を頻繁に取り替え、エアコンも設定温度を最低にした。
ピチュンを迎え入れてから、特に夏場はエアコンの故障なんてないようメンテナンスをしたりバックアップ基を購入したりと、この10年ピリピリしっぱなしだった。
それも、今日いっぱいで終わる。
「ピチュンのお花買ってくるね。待っててね」
と言いかけて、
「…あ、でも来たかったら今日は一緒に来てもいいよ。
家で待ってる必要ないもんね。一緒に行こう」
2階で寝ているピチュンと魂となったピチュンを想像してまるでピチュンが2つに分かれてしまったような感覚を感じた。
私が愛したのは、あの温かくて柔らかい可愛いアンゴラうさぎの、強がりで甘えん坊で好奇心旺盛のピチュンだ。
ピチュンの肉体も魂もどちらもが必要なのだ。
そして改めて気づく。
命がそこにあること自体が奇跡のようだったと。
ピチュンと過ごした10年の月日。
ピチュンをペットホテルに預けて旅行に行くときも、いつもピチュンのことが気がかりで心から楽しんだことなどなかった。おうちでお留守番をするピチュンが気がかりで、夜中遅くまで遊ぶこともしなくなった。
大変なこともあったけど、それ以上にピチュンに喜びと様々な気づきや学びをもらい、癒されてきた。価値観も大きく変わった。
ピチュンに出会う前はあちこちに旅行に行きたい、いろんな人に出会って外を飛び回りたいと考えていた。家なんて最低限の時間を費やすところだと思っていた。
でも、かけがえのない家族と一緒に過ごす以上の幸せなんてあるのだろうか。
2年前に在宅フリーランスになったのもピチュンと一緒に家に過ごしたかったから。
ピチュンこそが私を家にとどまらせる唯一の理由だった。
この10年、ピチュンのママでいられたことはもう夢の中のようで、本当に10年も暮らしたのかという気にすらなってくる。
花屋でピチュンに似合いそうな黄色ベースの花束と、
ピチュンが好きで使っていた紫のクッションと同じ色の花を一輪買った。
ハロゲンヒーターが好きでよく目の前で横になっていたピチュンのために置いた紫のクッション。結果大のお気に入りに⏫
「ただいまピチュン」
おでこにキスをして、鼻と鼻を擦り付ける。
この感触と、この匂いを体に染み込ませ、生涯覚えていよう。
今夜はピチュンと過ごす最後の夜。
少しでもピチュンに触れていたくて、手を繋いで寝ることにした。
ピチュンの好きだった茶色のふわふわマットを敷布団がわりに敷きつめて。
ピチュン、大好き。
ママのこと、忘れないでね…
8月26日ピチュンのお見送り
ピチュンのDNAを保存。希望を未来に。
とうとうその日がやってきた。
「行こう、ピチュン」
ピチュンを見送る日がやってきた。
ピチュンを入れたキャリーバッグを持ち上げるのも、これで最後だ。
狭山湖動物霊園までは車で30分ほど。
その間、ずっとピチュンを撫でていた。
狭山湖動物霊園を選んだ理由の一つは、緑が多く、空が見えること。
骨壷は手元におきたかったけど、ピチュンを荼毘に伏した時、空に上がっていくピチュンを見たかったから。
そしてピチュンのDNAが将来にわたって保存できるからだ。
公式サイトより一部抜粋
未来への期待を込めて、いのちの情報をのこすことをお薦めします。
遺伝子とはDNA配列が繋がった生命情報の源であり、親から子へと受け継がれる最も重要な物質です。
したがって、DNA配列を解読すれば、親子鑑定や似通った顔や体つきの科学的根拠が判明します。
また将来的な科学技術の発展により、現在ではわからないことや、想像もつかないことが、できるようになるかもしれません。
つまりDNAをのこす・保存するということは、いのちの情報のすべてが詰まった究極のかたみを残すことで、思い出のほかに、将来への夢や希望・浪漫が詰め込まれた貴重な遺品となるでしょう。
とはいえ現在うさぎの場合は解析ができないのだということ。
ただ、将来にうさぎに関しても解析が進む可能性は大いにあるし、またDNAさえ残しておけば、現在ではわからないことや、本当に想像もつかないことが、できるようになるかもしれない。
保存期間は1年で毎年6000円払えば期間が更新されていく。
未来への夢や希望を持たせてくれる意味ではこんなに安いものはない。
そういった書類を書いている間でも、ピチュンの手を離さなかった。
今ここにいるピチュンをギリギリまで感じていたかった。
この時、DNAカードに印字するピチュンの名前を英語なのか日本語なのか選ぶのだったが、アルファベット表記という意味で英語に丸をつけたが、表記はカタカナのピチュンのままだった。
ピチュンの匂いや感触を必死に覚えていようと、できうる限り自分自身をピチュンでいっぱいにしようとしていて、それ以外の情報をシャットダウンしていたため注意散漫だったと思う。
いよいよ二度目のお別れ
そして火葬場へ…
ピチュンを棺桶に横たわらせて昨日買った花束をピチュンに飾り、
ピチュンが最後病院で食べられなかった大好きな桃やバナナを持たせてあげる。
ピチュンのイメージにあった、イエローベースの花たち。そして紫のクッションの色と同じ千日紅一輪。
花に囲まれ大好きな果物を抱えたピチュン。
なんだか本当に天国にいる天使のよう…
ピチュンは本当に、最後の最後まで天使のように可愛い子だった。
最後の時まで、こんなに可愛いなんて…どれだけママの心が慰められたか。
本当に良い子だね、ピチュン。
あなたに出会い、そして10年という月日を過ごせた奇跡。
ありがとう…
実は後で知ったのだけど、千日紅の花言葉は、
「不死」、「不朽」、「色あせぬ愛」という意味があるそうです。
なんて不思議な巡り合わせ…
不滅の魂があればいつかまたピチュンと会えるかな…
でもね、もう少し、もう少しキスさせて。触れさせて。
もう少しだけピチュンを感じさせて。
そうしたらピチュンに体を返すから。また元気に走り回れるね。
「早く返せってスタンピングしているかもね」
とJujuが笑う。
「お時間です」
いよいよ今生の別れだ。
「うさちゃんの体は小さいから、こちらの小さな炉に入れさせていただきます。火を入れたら10秒ほどで熱がゆらゆらと煙から見えるので、見送ってあげてください」
ピチュン…とうとうお別れだね。初めはちょっと熱いかもしれないけど、大丈夫だからね。すぐにふわっと軽く、楽になるからね。
これでやっと本当にお空を駆け回れるね。
大好きだよ。愛しているよ。ありがとうピチュン。
お願い、お空をしばらく駆け回ったら、ママに会いにきてね。
そしてずっと側にいてね。
待ってるからね、約束だよピチュン。
ピチュンの体に最後のキスをして抱きしめた。
外に出るよう促され、夫に連れられて外に出た直後背後でドアを閉められた。
炉に火が入った音がした。
もうダメだった。
息ができず、魚みたいに口をパクパクしながら嗚咽を漏らしパニックになった私をJujuが横で肩を抱いてくれていた。
必死でピチュンの炉の煙突を探す。
ここからではピチュンの炉がよく見えない。
ぐちゃぐちゃの顔をしながらピチュンの名前を呼びながら走った。
ピチュン、ピチュン、ピチュン、どこ?今どこにいるの?
ピチュンの炉の煙突から出てくるゆらゆらした熱が見えた。
その時
ピチュンがおすわりをしてこちらを見ているように見えた。
そしてお空にも。左向きで、お耳がないけど、まるで天使の翼が生えたピチュンが飛んでいくように私には見えた。
火葬が終わるのが約1時間後。その間夫は泣きじゃくる私に寄り添い、またピチュンの訃報を知人などにメッセージをしていた。
その間も煙突にお座りしているピチュンはずっとそこにいた。
ママに姿を見せてくれたんだね、ありがとうピチュン。
でもね、やっぱりママはピチュンのそばにいて、あなたのふわふわで柔らかであたたかな体を抱きしめて、目と目で通じ合っていたかった。
そして収骨のとき。
改めてピチュンは本当に小さく、骨も細く、脆かった。
まるで今にも崩れ落ちそうな薄い、珊瑚の死骸のようだった。
全てが華奢で、骨すら愛おしかった。
まずはカプセルキーホルダーに小さくて見分けのつかない骨を入れてから
箸では壊れてしまいそうな箇所は手で骨壷に入れた。
骨壷カバーはもふもふの生地のものを選んで、縛り口をうさぎの耳のようにした。
そして骨壷カバーの紐の代わりに、ピチュンの写真のペンダントをかけた。
ピチュンのように可愛い骨壷ができた。
動物霊園からの帰り、骨壷を抱きしめながら、もふもふのカバーを撫でる。
あの柔らかであたたかな体と毛は無くなってしまったけど、
今のピチュンを包むのはこのもふもふだ。
これからはずっと一緒だよ。
夫Jujuと祭壇の話をした。
夫は家族写真を飾ってある場所にピチュンの祭壇を作りたいと言ったが、
私はまだまだ、ありし日のピチュンとその日常を感じていたかった。
ピチュンがいた頃のように、全てを保存しておきたかった。
ベッドの下からデスクで仕事をする私を見ていたピチュン。
最も多くの時間を過ごした場所だから。
ここしか考えられなかった。
今年7月にピチュンの足のために買ったもふもふマット。
真夏だったのに乗った直後からピチュンのお気に入りになったものだ。
ピチュンがお気に入りでいつも一緒にいたうさぎのぬいぐるみと。
骨壷の大きさと色が、なんだか本当にピチュンみたいだ。
白うさぎが並んで横になっている姿は、本当に本当に可愛かった。
角度によっては、骨壷にかけられたピチュンのペンダントの写真部分の色が、本当にピチュンのお鼻の部分の色みたいだ。
仕事をして、ふと後ろのピチュンの様子をみると本当にこれくらいベッドから鼻先だけ出している、ということがよくあったものだ。
まるでまだピチュンがそこにいるみたいだった。
これまで通りピチュンの好きなペレットとお水を毎回あげることに決めた。
少なくとも、買い置きしておいたペレットが全て空になるまでは。
そして…
カプセルキーホルダーをあけ中の骨を1つ取り出す。
ピチュンを思いながら、口に入れた。
ピチュンとどんな時でも一緒にいるために。
噛んだ瞬間、
「シャリ」
と弱い音がして崩れた。
なんて脆い。
まるで薄い薄い、お菓子のトッピングに使われるような繊細なものを食べているようだった。
涙が溢れた。
こんな脆い骨で、必死に生きてきたんだと。
うさぎの骨は繊細で脆いとは散々聞かされていたが、こんなにも脆かったのだと。
20年前に愛犬が死んだ時も骨を体に入れた。その時はもっとガリッとした感触があった。
今、ピチュンの骨を自分の体内で吸収して融合したと思った。
ピチュンは今、私の体内にも、骨壷にも、カプセルキーホルダーにも、取っておいた抜け毛や爪にも、数々の画像データの中にもいる。
ピチュンが使ってたケージやトイレボックス、レイアウトをみるとありし日そこにいたピチュンが脳裏に蘇ってくる。
「ピチュン、あちこちにいるね」
でも。
洗っていなかったピチュンのおしっこシーツからもうおしっこの匂いは消え、
ピチュンのトイレからもすでにピチュンの匂いはしない。
雲が空に溶け込んでいくように、ピチュンの命が無くなった以上こうやってピチュンの痕跡が無くなっていくのだ。
私はその痕跡やかけらを必死にかき集めている。
その後、先の動物霊園からLINEが来ていた。
ピチュンのDNAカードに印字する名前をカタカナで書いてしまったので英語のアルファベット表記が欲しいとのことだった。
「実は、ピチュンはフランス語なんです。Pitchoune=(小さな子)という意味なので、この表記でお願いします。」
と答え、動物霊園で購入したもふもふの骨壷カバーをピチュン仕様にして安置した場所を写真で送った。
そうしたら…
「ピチュンちゃんはそのままの響きも可愛いですが、日本語訳を聞いたらさらにとても素敵なお名前なんですね…ご安置場所からも感じられますし、本日のご様子を伺っていましたら、生前とても愛情深く一緒のお時間をお過ごしになられていたと存じます。
まだまだお気持ちの整理もつかないとは思いますが、霊園スタッフ一同ピチュンちゃんのご冥福をお祈り申し上げております。」
と仰ってくださった。
そうだ。本当に、ピチュンのことが大好きだった。
いつもピチュンを第一に考えてた。
可愛くて可愛くて、ピチュンのおかげで頑張れてたことが本当に多い。
でもいつかは必ずくるこの日をずっと恐れながら生きていた。
そしてついにその日が来てしまったのだ。
ピチュンの死を受け入れる。
ならば他にもう受け入れられないことなど無い。
ピチュンが耐えた痛みに比べたら。
今後の人生に怖いものなどないように思えた。
ピチュンがそばにいてくれることを信じて、今はピチュンが多くの時を過ごしたこの家で、ピチュンをそばに感じていたい。
「いつか泣くだけじゃなくてピチュンのことを思って笑顔になる日が来るよ。楽しかった日の方がずっと多かったんだから」
と夫Jujuが言う。
そうだと思いたい。
でも私はただただピチュンに会いたい、私のベビーを抱きしめたい。
I just miss you so much Pitchoune.
ずっとずっと大好きだよ、ピチュン。
いつか、また必ず会えると信じたい。
その日まで、ピチュンに恥ずかしくないよう、ママ頑張って生きていくね。