こちらの記事にも書きましたが、ホアキン・フェニックスの過去作を見てみよう!ということで古め(1999年)の映画「8mm」の映画をNetflixで早速観てみたよ。
ホアキン・フェニックスの映画、と言ったけれどもこの映画の主演はニコラス・ケイジ。
8mmに映された猟奇殺人の行方を私立探偵が追いつめるお話です。
あらすじ
ある時亡くなった大富豪の部屋から猟奇的な8mmフィルムが見つかった。大富豪の夫人は、その猟奇的なフィルムの中の被害者の女性が本当に殺されてしまったのかどうかを調べるため、私立探偵のトム(ニコラス・ケイジ)に依頼をかける。真実を暴くトムは闇社会に足を踏み入れることに・・・。実はその8mmフィルムは「スナッフフィルム(Snuff film)」という、実際の殺人の様子を撮影したものだった。
感想(ネタバレ・独断と偏見あり)
ホアキン・フェニックス目当で見始めたので、映画冒頭は辛かった・・・残虐な描写が、というよりニコラス・ケイジの顔ばかりでお腹いっぱいだったから(笑)
とはいえ、キャサリン・キーナーが奥さん役で出ていたので「40歳の童貞男」が好きな私としてはちょっと嬉しかったです。
ストーリーですが、正直スナッフ・フィルムの被害者と加害者の行方を追うニコラス扮するトムは正義感溢れてて良いのだけど・・・ひどい事件ばかりで溢れている現代からしたらそこまでこのスナッフ・フィルムに衝撃を受けませんでした。裏サイトとか本当に色々ありそうだし・・・
なにより一介の私立探偵であるトムが依頼人が「もういい」って言ってるのに溢れすぎた正義感に駆られて殺人まで犯してしまうことに違和感・・・しかも2人も殺すとか。別に被害者とは何の面識もないのに純粋な正義感だけでそこまでやるか?と思いました。
おまけに2人も殺しているのに、その後何事もなかったように奥さんと平和に暮らしてるし・・・そして冒頭から謎だったマスクの男の正体は実はあの男だった!という伏線回収型では無くて映画最後に登場した関係無い人物だったことの残念感。
なのでストーリーや演出に対して正直これといった感想はありません。特に目新しいことも意表を突かれた場面も無いし・・・1999年当時はもしかして斬新だったのかもしれませんが・・・
でもね。意表を突かれたところはありましたよ。
個人的に萌えまくったところ
いや、まさかの若き日のノーマン・リーダスを見ることができるとは・・・!ノーマンさんは被害者女性の元彼、というか元デート相手としてポッと出てきます。その間ほんの数分。けれども予備知識も無くなんの前触れもなく現れたノーマン・リーダスがあらためてイケメンすぎてそのオーラにニコラス・ケイジを瞬殺してましたよ・・(あくまでも個人的見解です)。
いや、この頃のニコラス・ケイジって結構イケメンヒーロー役だったと思うんです。少なくともこの1999年頃は。それがポッと出の脇役のノーマン・リーダスの持つイケメンオーラに同じ画面に入った時のニコラス・ケイジの公開処刑っぷりと言ったら・・・
驚いたのはこのニコラス・ケイジとノーマン・リーダス、年齢差がたった5歳なんですね。
スクリーン上では、親子とは言わないけどたった5歳差とは思えないくらいノーマンが若くてイケメンでしたよ。
それかニコラス・ケイジが老けているのか(ファンの方すみません)。
そして映画が始まってから待つこと38分、やっとマックスことホアキン・フェニックスが登場。彼はこの時弱冠25歳なんですね。口元がとってもキュートです。
ホアキン扮するマックスは最後まで活躍するのかと思いきや意外とあっさり殺されてしまう・・・チームを組んでいたので最後まで行くと思ったんですが。
その分ニコラス・ケイジの見せ場があるのだけども、正直もっとホアキンを観ていたかった・・・
余談ですが、子供の頃からずっとヴィーガンである彼にとって映画の中とはいえ、死んだ豚がたくさん吊るされた光景を見て「良いねぇ」と言わなければいけないのは心中辛かったのでは・・・と勝手に思っています。それと比較すると今年(2020)のアカデミー賞で振る舞われたディナーはすべてプラント(植物)ベースで作られたとか。俳優賞をもらったホアキンの愛に溢れるスピーチ。ホアキンにとってこの20年、どんな風な時の移り変わりを感じたのでしょうか・・・
まとめ
映画そのものとしては、やはり少し時代を感じてしまうので(テクノロジー的な部分というよりもストーリーの斬新さと言う意味で)、現在の楽しみ方としてはやはり豪華キャストの若き日の姿を観ると言う楽しみを味わってみてはいかがでしょうか。