兎月メイのブログ
漫画家としての活動や日常の覚え書きブログ
お仕事・活動

フリーランスが英語とデザインで報酬UPした話

今回はフリーランスが英語とデザインのスキルをミックスさせて報酬をUPさせたお話です。現在フリーランスで収入が伸び悩んでいる方や、これから副業を初めてみたいという方に向けてお話しますね。

営業はエージェントにおまかせ

私は現在、広告漫画制作やyoutube漫画制作、企業キャラ案件、グラフィックデザインなどを受けて生活をしています。

フリーランスの心の安定は長期でお仕事をさせてもらえるクライアント様を複数持つことだと思っています。そのため、営業ツールとしてSNSやブログ以外にフリーランス用エージェントにいくつか登録しています。エージェントさんたちには、

  • 「在宅で」
  • 「イラスト・漫画制作またはデザイン業務でも可」

という条件を伝え、いつでも新規のクライアントを迎えられるようにしていました。

最初のオファーはデザイン業務

しばらくしてエージェントからデザインのオファーが。

他の方が制作した漫画(成人向け)のレイアウト・画像修正という作業で、準委任契約でした。正直時間単価はあまり高くなかったのですが、漫画のジャンル的に仕事は常に発生するので長期契約だし、納期もゆったりだし、その業界では人気のある作家さんたちの作品だったので漫画家としても色々(?)参考になると思い収入のベースラインとしてアリかも、と考えていました。

そうしたらクライアントから「英語ができるなら海外向けも出したいので翻訳もお願いできませんか?」というオファーをもらいました。

準委任契約とは、フリーランス側が約束した時間に対して支払われます。対して、請負契約というのは成果物に対して報酬が支払われる契約です。

基本的に準委任契約は常駐型フリーランスの人に多く、請負契約というのは在宅型フリーランスの人に多く見られる契約形態です。

私個人の感想ですが、私自身と直接やり取りするクライアント様は請負契約という形が多く、エージェントを通すと準委任契約になりやすいです。なので準委任契約が良いという人はエージェントを通すのも手かも。

英語xスキルの掛け合わせで時給単価が1000円UP!

翻訳とレイアウト修正をあわせても1ヶ月と納期が長いのでメインの漫画制作の仕事を圧迫しないと判断、翻訳も受けることにしました。そこで思いつきベースで

「ネイティブチェックもこちらで行うので時給単価1000円上げることは可能でしょうか?」と交渉してみたら、意外にもすんなりOK!なんなら

「3週間で納品できるならもっと単価をあげても良いよ」とまで言ってくれました。さすがにそれはスケジュール的にキツイのでお断りしましたが・・・

クライアントが欲しているサービスをパッケージ化し、クライアントの手間を省くほど単価UPしやすいんだとあらためて実感しました。

自分独自のサービス内容を心がける

パッケージ化に加え、単価UPにつながりやすいのは自分しかできないようなサービス内容を提供することです。

私が今回提供したのは、英語力xデザインx自身の人脈でした。

英語力:丁寧に丁寧に訳す

正直翻訳者としての経験はゼロに等しかったので、正確な翻訳はもちろん、成人向けなのであまり小難しい単語は使わずできるだけそのキャラクターの性格にそった英語表現を使うようにしています。

またweb漫画だと効果音・オノマトペは日本語のままなものがあるのですが、私は効果音も英訳しています。成人向けのオノマトペって色々あるじゃ無いですか・・・あんまりここでは書けませんが(笑)。こういう表現は海外の官能小説をチェックしたりとか、そっち系の漫画を海外のwebサイトを見て参考にしています。

ただ、海外の成人向け的表現を参考にした方がいいのか、日本のオノマトペをわざと使い日本的な雰囲気を出した方が良いのかはめちゃくちゃ迷います。そもそも日本人の描いた成人漫画を読む海外の人たちって、結構日本のアニメとか好きなひとが多いしそういう言い回しに慣れている人も多いので・・・

兎月
兎月
正直、一番時間のかかる部分です。

デザイン:吹き出しの形やフォントでそれっぽく見せる

日本語の漫画のセリフは縦読みなので、英語にすると横読みになってしまい吹き出しの形と合わなくなってしまうことが多いです。正直、好きな漫画の海外版を見るとアナログで書かれていたせいか吹き出しの形が変更できずものすごく読みにくくて、すごく勿体無いなと思うことがありました。

なので英語訳してもセリフが読みやすいように吹き出しも都度作っています。またフォントも海外訳された漫画本のフォントを参考にそれっぽくしていますよ。

例えば、「ドン!」とかの効果音だと、スピード感や重量感を感じさせるように原作の著者の方はこだわっているので、英語訳もそれに倣います。たまに海外の効果音を見るとなんの装飾も無いものが多いので、私は原作と同じ装飾でエフェクトや鋭そうな音には鋭そうな装飾を入れるようにしています。

人脈:ネイティブの友人がいると強い!

ていうか正直、これが無ければ私の訳したものは金額がもらえるレベルのものでは無いと思っています。

ノンネイティブが訳すと硬くなりがち

例えば、会話の中に”I cannot…”とか、”He will come back…”みたいな表現があると、ネイティブにとってはカタイ!と感じるそうです。特に友達同士の会話とか、あとは成人向け漫画なのでそういうアハーンなシーンでは余計に。

擬音はネイティブ&センスが無い人じゃ無いと無理ゲー

擬音(=オノマトペ)を訳すのってネイティブじゃないとホント無理!だって、海外版の効果音って翻訳者がアルファベットを組み合わせて作るんですよ。

例えば「ふわっ」っと、何かやわらかい軽いものが舞い降りるようなオノマトペ。これを英語に訳そうとすると「fwish…」みたいな、もはや意味をもたない、音の感じだけでそういう優しいソフトな感じだとネイティブが感じる効果音を作り出すんです。

ちょっと生々しい表現になってしまいますが、日本のエロ漫画を英訳したものを見ると、「ペロペロ」という音は「lick=(舐める)」という動詞に変えて表現しています。
なので、ネイティブから見るとペロペロ=lick lickとなり、「舐める舐める」という動詞が擬音の代わりに表現されているので、違和感を覚えて話が頭に入ってこない可能性があります。

ちなみにそれでは私は、というか私の友人はどうしたかというと、「lap lap」とか「ftttp ftp」という擬音をつけてくれました。どちらもそれ自体に意味はありません。要は舐める時に発生する音に近いアルファベットを組み合わせてくれた、という感じです。

あ、ちなみにどこを舐めているかは成人向け漫画なのでそこはご想像におまかせします・・・

なのでいつも助けてくれる友人には本当に感謝です。

まとめ

いかがでしたか?

英語xデザインに限らず、あるスキルと他のスキルを掛け合わせると思わぬ相乗効果で時間給も大幅にアップするんだな、という良い例をご紹介してきました。

特に今回は翻訳業としてはほぼ未経験だったのに英語のスキルとデザインスキルを買っていただいたおかげで翻訳の実務経験という新たなスキルを持つことができました。

今フリーランスで活躍されている方、何か自分のネットワークやスキルをアピールして時給交渉されると、思わぬ収入が得られるかもしれませんね。

以下は私が現在登録しているフリーランスエージェントの1つ、Crowdtechです。プログラマーやライター、やデザイナー案件などが高単価、しかも週2、3日でOKという案件がたくさんあるので参考にしてみてください。ちなみにあのクラウドワークスと同じ会社が運営しているところですよ。