兎月メイ
お仕事の話、フランス人夫との日常エッセイなどを載せています。
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アカデミー賞でのホアキン・フェニックスのスピーチ全訳*してみた

アカデミー賞でのホアキン・フェニックスのスピーチがイケメンすぎた

アカデミー賞で「ジョーカー」役のホアキン・フェニックスがスピーチしました。その内容があまりにイケメンすぎたので全文訳してみたよ。

ぜひ1人でも多くの人に聞いてもらいたい思いやり溢れる内容なので、ぜひ見てみてください。

僕は(この主演男優賞を取ったことで)他の候補者たちより優れている、とは思わない。なぜならこの場にいる全員が、同じ愛を、映画への愛を共有しているからだ。そして(演技という)形の表現活動は僕に素晴らしい人生を与えてくれた。もし演技がなかったら、僕自身どうなっていたかわからない。
だけど、演技が僕とこの場にいるみんなに与えてくれた最大のギフトは、僕たちの声を声なきものたちの為に使う機会だと思っている。
僕はずっと、僕たちが直面している様々な問題について考えてきた。そして思うのは、僕たちはそれぞれの問題をそれぞれの問題と思う、あるいは思わされてきていたのかもしれないと。
だけど僕にはそこに共通性があると思う。ジェンダー差別、人種差別、クィアの権利、先住民族の権利、そして動物の権利といったものについて語ると言うのは不正に対する戦いについて語るということなんだ。
1つの国家国民、あるいは1つの人種、1つのジェンダー(男性or女性)、あるいは1つの(人類という)種が他者を支配し、コントロールし、利用し、搾取するのはOKという思い込みに対しての戦いについて語っているんだ。
僕らは自然界との繋がりを無くしてしまった。そして僕たちは、自分たちこそが宇宙の中心だと思う自己中心的な考えを持つ罪を犯している。
僕らは自然の中に入り込み、そこの資源を略奪している。
僕らは雌牛に無理やり人工授精させて妊娠させ、子が生まれれば母親からその子を奪い取る。母親が深い悲しみで泣き叫んでいるにも関わらず、それが人間にとって当たり前の権利であるかのように思っている。そして子供に飲ませるはずのミルクは我々のコーヒーやシリアルに注がれる。
僕らは個人の変化というものを恐れているんだと思う。なぜなら自分たちが何かを諦めなければならないと思っているからだ。
けれど人類は元来発明的でクリエイティブで、とても独創的だと思う。愛と思いやりを基本理念として、全ての感情のある生き物、環境にとって優しいシステムを想像し、発展させ、実現させていくことができると思っている。
僕は人生においてクズだったと思う。自己中で、時に冷酷で、仕事がしにくい人間だった。こんな僕にセカンドチャンスをくれたこの場にいる多くの人たちに感謝している。
人類は、お互いを支え合うことができる。それは過去に犯した間違いで互いの関係を断つ時ではなく、互いの成長を助け、教えあい、互いを(罪からの)救済へと導く時なんだ。それが人類の素晴らしいところだ。
兄さん(リバー・フェニックス)が17歳の時、こんな歌詞を書いた。
「愛を持って救済に向かうんだ。そうすれば、平和は自ずとやってくる。」
と。サンキュー。

彼は兄弟と共に子供の頃からヴィーガンであるので、アカデミー受賞のスピーチという、大勢の人が注目するこの機会こそが声なき生き物たちのための声になる絶好の機会だと感じたんでしょうね。

一部では、アカデミー賞で受賞した人たちのスピーチが「政治的だ」と非難する人たちもいますが、別にトランプを批判しているわけでもないし、このスピーチのどこら辺が政治的だというのでしょうか?

私個人的には彼が言わんとしているのは、「他者に優しい世界に人類ならできるはずだ」、と勇気付けられる内容だったと思います。

ホアキン・フェニックスの他の映画も観てみたい!

以前こちらの記事にも書きましたが、ホアキン・フェニックスはリバー・フェニックスの弟さんで、子供の頃から役者として経験を積んできた人です。

【映画】Jokerを観て個人的に感じたこと今さらですが一ヶ月前に観たJokerの個人的な感想を書こうと思います。 バットマンのファンでは無い1個人としての意見です J...

「ジョーカー」でホアキン・フェニックスを知るようになった人も多いのでは?

これをきっかけに、過去の彼の作品を観てみてはいかがでしょうか?ということで、ちょっと調べてみたよ。

Netflixで観れるホアキンの映画:

「8MM」(1999)ニコラス・ケイジと共演

「Her」(2013)スカーレット・ヨハンソンと共演

Amazon Primeで観れるホアキンの映画:

「ウォーク・ザ・ライン」(2006)

「Wanted (容疑者、ホアキン・フェニックス)」(2012)

「ザ・マスター」(2013)

「ドント・ウォーリー」(2018)

割と有名な「ホテル・ルワンダ」と「サイン」は上記2サイト内では見つけられず・・・

DVDをレンタルするしかないのかもしれません。

これらの映画を観たら以前の記事で書いた「今年は100本映画を見る」プロジェクトの1つとして、またフィードバックしようと思います。

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